昔DSPを使った話

 ロングランの本格DSP、TI「TMS320」登場に至る長い道のりという記事を読んで、昔の開発を思い出した。TIのDSPを使ったことはないのだが、この記事の中に出てくるμPD7720というDSPは使ったことがある。この記事によるとモデムで使われたらしいが、私が開発したのは全く異なる用途であった。ある計測値を基に補正計算をしなければならないのだが、その計算を一定時間で終わらせる必要があるという、まあ、組み込みらしい内容だ。その計算が、基本的には、積和演算で実行できるので、DSPを使うことにした。今から30以上前のことだ。
 当然、開発はアセンブラである。8080とか6800などの、いわゆるマイコンとはかなり異なる命令体系であり、いろんなテクニックを駆使しないと要求時間内に処理を終わらせることができない。たしか100ステップくらいの開発に1か月以上かかっている。命令体系の理解とか、開発環境になれることとかの準備にプラス2か月必要だった。
 でも、いわゆるマイコン以外のソフト開発でも開発できるという自信がついた開発であった。

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