「ポケトーク」がアプリからハード重視の戦略に回帰、理由は米国での急成長にありという記事は、スマホ全盛の時代にあっても、用途によっては専用ハードの需要があるということで、興味深い。ホケトークは翻訳アプリである。翻訳アプリならスマホでいいだろう、というのが普通の考え方である。でも、セキュリティなどの理由で、スマホを持ち込めない場所で、翻訳が必要なシーンはある。そんなときに、翻訳アプリしか動かない専用ハードが必要らしい。なるほどねえ、である。
月別: 2024年10月
クアルコムとアームの争い
アーム、クアルコムにライセンス契約解消を通知は、どう考えても大変な事態である。クアルコムのSoCは、アームをCPUコアとして使っているものが多いはずだ。それにしても、契約解消の原因の1つが、特許権をめぐる争いというのも、この2社らしいことである。
想像力の限界が品質の限界:結局は設計者
組み込みソフトウエアは異常系との闘いである。もちろん、システム系のソフトウエアでも異常系処理は重要な課題である。だが、組み込み系の貧弱なマイコンと、コストギリギリで設計されているセンサ、アクチュエータ類の中で、異常系をどう処理するかは、組み込み系ならではの部分がある。
山浦恒央の“くみこみ”な話という記事の中に、いい言葉があった。「想像力の限界が品質の限界」。確かに、こんな異常が起きるのではという異常の想定は、設計者の想像力にかかっているところがある。もちろん、それだけではない。それぞれの開発プロジェクトで蓄積されてきたノウハウがあり、かなりの部分は、そうした知見を再利用できる。でも機器特有の問題は、やはり設計者の想像力にかかっていることは間違いないだろ。
開発と設計
なぜプログラミングを「開発」と呼ぶのか、他業界が感じるITプロジェクトの違和感は、考えたこともなかった。私は、組み込み技術者なので、ハードウエアもソフトウエアも担当する。ハードウエアの場合、確かに開発があって、設計である。ところが、ソフトウエアの場合は、設計があって、開発である。逆なのである。そして、一般的には、開発のあとが設計である。
しかし、開発という言葉がない場合もある。私は技術士の資格も持っているのだが、技術士とは「科学技術の高度な専門応用能力を必要とする事項について,計画・研究・設計・分析・試験・評価,またはこれらに関する指導業務を行う者」とあり、開発が入っていない。
開発という言葉は、分野によって、意味が異なるのかもしれない。