旅行のノウハウ本というのは、旅行の達人の本が多い。若い人であれば、そういう本を読んで、自らも旅行の達人になるというのもいいであろう。ところが、中高年にとっては、そういう本はあまり役に立たない。いまさら、旅行の達人になるよりも、楽に楽しく旅行を楽しみたいからである。
以前紹介した「50才からの海外旅行術」はツアー旅行の楽しみ方を書いた本であった。「シニアに優しい旅のコツ」は、同じくツアーの楽しみ方を主としているが、もう少し広い範囲でコツについて書かれている。
なるほど、と思ったところを少し引用してみたい。
まずは、パッケージ選びのチェックポイント
シニアにとって無理のないスケジュールになっていなかを知るためには、次のチェックが必要です。
・「1都市2泊以上」の原則が守られていること
(後略)
食事について
どういうわけか日本人は泊まっているホテルのレストランでのランチやディナーを嫌うようです。ガイドブックに載っている有名レストランとか地元の名物料理店とか、あるいはやっぱり日本食でなくちゃ、といいながら出かけます。(中略)
ひとつの場所に2泊以上するときは、一食はホテルのレストランでゆっくりと食事してみてはどうでしょうか。
旅行について
旅はもともとお金がかかるものです。
(中略)
旅を楽しむということは、いかに時間とお金を上手に使うかということでもあります。
中高年のための旅のヒントをまとめて読めるという意味では、参考になる本である。現時点では古本でしか注文できないようだ。