小田嶋隆の学歴論:こういう微妙な題材を料理できるのは著者だけだ

 学歴という微妙な話題を、個人的な観点から文章にできるというのは、この著者くらいであろう。学歴で差別してはいけない、高学歴だからといって仕事ができるとは限らない、等、一般論として学歴を語るのは簡単だ。
 でも、ここでは、学歴に含むあんなことや、こんなことを、いろんな側面から、個別論として語っている。初出はかなり前なのだが、今でも、なぜか、そうなんだなあ、と思ってしまう本だ。