赤瀬川原平の名画読本:肩のこらない絵画の見方

 ミュージアム右往左往という別のブログも書いているくらいミュージアムへ行くのが好きである。だが、絵画展は、それほど好きではない。遺跡とか彫刻とか3次元のものが好きなのである。でも、有名どころが来ると、できる限り見に行くようにしている。
 本書によれば、それは、世間の評価で絵画を見ている典型的行為ということになる。でも、そんな自分でも好き嫌いはある。ルノアールなんかは、どうしても好きになれない。その好きになれない理由の秘密が本書で分かった気がする。
 評論家がよくやるような歴史的背景から説くのではなく、私は絵画をこう見ています、という本音が出ている。