世の中には、こんな不思議な仏像があるんんだ、という驚きの連続である。そういう意味では、この本の主は写真である。文章の方は、その不思議さを解説する内容になっている。ただ、私のような、仏像初心者には、内容が少しマニアックすぎて、ついていけないことも多い。マニアなら十分に楽しめるのではないだろうか。

 既に始まっているデータ社会について、その最先端で仕事をしてきたデータ・サイエンティストが著者。かなり、自由に、やってきたこと、今後来るであろうこと、その利点、欠点について書いた本である。
 最初の、amazonでできることに書かれた部分は、本当にびっくりである。ただ、だんだんとあきてくる。たぶん、著者の言う新しいプライバシーの考え方に共鳴できない部分が多いからだろう。若い世代なら共鳴できる人も多いと思う。考え方に共鳴するにせよ、しないにせよ、今後の世界を考える良い本だ。

 現在20巻にもなるシリーズの原点の作品。DNA鑑定が決定的な証拠でなく、自宅からのコンピュータアクセスも電話モデムの時代である。しかし、主人公が検屍官という特殊な職業であるということで、ミステリー小説としての面白さを出している、という意味では、あまり類のない作品なので、今でも面白く読める。

 前作(老人の壁)に続く待望の第2弾である。ちょっと、真面目な話が多く、2人の本音のバカ話が少なくなって、この部分は残念であろ。だが、2人の掛け合いは
、相変わらず素晴らしい。

 題名だけ見ると、みんな地学を勉強しましょう、こんなに役に立ちますよ、というような本に思える。随所にそういうことが書いてはあるが、大半は、こんなことが解明されてきているという、地学による地球の姿を丁寧に解説している。
 地下深部の岩石の融解条件という、深さと温度によって、岩石が融解するかどうかが決まるというグラフを用いてマグマの噴出のメカニズムを説明する部分など、めから鱗である。
 一方で、地震に偏った我々の災害への関心を、実は火山の噴火の方が被害は大きい、と警鐘を鳴らす部分もある。特に中国と朝鮮の間にある白頭山の話は、ちょっと怖い。

 ここでいう謎とは、絵画の構成とか色とかいった絵画そのものの謎ではなく、モデルは誰かとか画家の生活は、とかいった雑学的な謎である。なので、絵画を鑑賞するための謎ではなく、へ~、というような謎解きである。でも、そういう雑学が、面白く絵画を鑑賞するための一助となることも確かである。モンクの有名な絵のモデルが実はミイラだったのではないか、とか、面白い話が満載だ。

 最近、老人関係の本を立て続けに出している南伸坊と、80歳を超えてますます怖いものなしの養老孟司との老人対談。別に、ためになる話があるわけではないが、この2人の少し下の世代で、今まさに老人になろうという私にとって、先輩達の気軽な放談という感じで、楽しく読ませていただきました。

 シリーズの第2部の開幕である。前の敵は、人類であった。考え方も違うが、それでも、コミュニケーションが可能であった。今度の敵は、異星人である。どんな種族なのか、さっぱりわからないという状態で、敵陣に乗り込むことになる。
 前のシーズンでは、主人公が、仲間の信頼を得るまでの、主人公と仲間の葛藤を中心に話が進んできた。第2部では、主人公は、仲間の圧倒的信頼を得ている。だが、敵が全く見えないという状態である。同じ登場人物たちなのだが、異なる状況で、また物語が楽しめそうである。ただ、会話文の翻訳が、少し直訳すぎて、どこか臨場感にかけるのが、このシリーズの欠点なのだが、ストーリーの面白さが、この欠点をカバーしている。

 英米のSF関連賞7冠という宣伝文句に惹かれて読んだ。正直なところ、そこまでの作品だろうか?というのが感想である。しかし、面白いSFには違いない。リエンテスや市民といったローマ帝国を彷彿とさせる世界。死人を宇宙船の属躰として活用している。その属躰は、船そのものである。ところが、ある事件で、その属躰が個人になってしまう、という背景で、小説は進む。
 船に属する複数の属躰が全てその船であるというところから生じる、ある出来事を複数のシーンで描写するところなど、わかりにくくなるような状況をも、筆者の筆力でうまく描写する。その筆力は、素晴らしい。
 3部作の第1作ということで、何となくすっきりしない結末であるが、次の作品を読みたくなる作品であることも確かだ。

 日本では、自分の国の歴史つまり日本史と、世界史とを別々に勉強する。でも、こういう教え方は、一般的ではないようだ。海に囲まれ、他の国の直接的影響が少なかった日本ならではのことなのかもしれない。
 本書は、日本史と世界史とを、同じような年代で構成して、世界史の中での日本史という歴史を解説しようという試みである。私の頭の中でも、日本史と世界史は別々のものとして存在しているので、この試みに興味を持って、読んでみた。企画はいいのだが、さすがに新書版で、日本史と世界史の通史をとなると、1つ1つの記述は教科書的な簡単なものになってしまう。結果として、読んでいて面白くないのである。しかも、最近の教科書のように、写真が豊富というわけでもないので、途中で読む気がなくなる。企画は魅力的なので、このアプローチで、もう少し時代を絞って解説した本を期待したい。

2017年11月

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