自分にできる努力しなくていい努力:努力信仰を否定し結果が出る努力の方法を示す

 成果を出すためには方法論が必要という著者の議論を努力ということに対して適用してみた本である。努力そのものが尊いという考え方は努力信仰としてあっさりと否定される。努力信仰の最大の問題は、私は毎日努力していると言い聞かせそれだけで満足してしまうことがあるからである。何のために努力をするのかというと、結果を出すためである。結果を出すためにはどのような努力をしなければいけないのか、ということが重要だというのが本書のメッセージである。
 基本的な考え方に加えて、いくつかの具体的なケースに対して、このように考えてみたらどうかという著者のアドバイスが書かれている。その一つ一つのアドバイスは短いものだが、十分に納得のいくアドバイスだと思う。