私は真面目な人間である。真面目以外には取り柄がないという、典型的なサラリーマンタイプの人間である。この本はターマンとフリードマンによる1500人を対象とした80年に及ぶ研究を基に、どのようなタイプの人間が長寿なのか、ということについて研究した結果を紹介したものである。
そのエッセンスを著者のあとがきから引用する。
その中の重要な発見のひとつは、親や配偶者との関係が安定したものであるかどうかが、その人の寿命にさえ大きな影響を及ぼすということだ。人との絆は、単に心理的な慰めというよりも、栄養や運動に劣らず、生存を支え、命を保たせるために不可欠な要素なのである。
もう一つの驚くべき発見は、たとえストレスがあっても、仕事に励み、自らを役立てることは、寿命にプラスだということだ。
結論としては上記の通りなのだが、これらのことについて、詳細に紹介されている。実際の例についても紹介されているので、真面目な人達にとって長生のための参考になるのではないかと思う。
男にとっては、配偶者との関係というのが非常に重要であるということである。特に離婚というのは10年も寿命短くしてしまうらしい。離婚されないようにしないと大変である。