英語の発音が正しくなる本:もっと早く出会っていれば・・・

 他のプログでも書いたことがあるのだが、私は本当に英語が苦手だ。だから避けて通れればいいのだが、そうはいかない。いつもは、英語のドキュメントを読めれば済むのだが、たまに英語で話をしなければならないことがある。その都度、少しは勉強しなければ、と思う。
 今、思っているのが、たぶん基礎がなっていないまま、受験英語で積み上げ、海外文献読破で積み上げた英語力は、伸び悩むのだと思っている。基礎は、文法、語彙力、そして発音である。私の場合、最も不足しているのは発音である。発音できないものは聴き取れないという原則で、発音ができていないので、リスニングもできないのだ。わかってはいるのだが、なかなか練習の機会がなかった。英語学校へ通えばいいのだろうが、そうでなければ、正しい発音を勉強するのが難しいのである。
 本書は、DVDで正しい発音を見ることができるという教材である。しかも、説明がうまい。最初のページにある、日本語のアの音に近い英語の母音は8個ある、というところだけでも衝撃だ。こんなこともわかっていなかったのである。母音というのは、声が舌、歯、唇などにじゃまされないで出る音のことだ、というのも初めてしった。
 中高年になってからではなく、もっと若い頃にこの本に出会っていたら、もう少し、正しい発音ができたのではないか、と思ってしまう。中高年になってからでは、結局、8個のアが本当に正しく発音でき、正しく聞き分けられるようになるかは、少し疑問である。だが、少しづつ継続しようという決心だけはしている。