かなり話題になった本をいまさら読んでみた。長年生きていると、本書の話に意外性はなく、そりゃそうだろう、というような話ばかりだ。でも、それが不合理だと言われるまで、不合理とは気づかなかった。
なるほどねえ。長年生きてきたということは、長年不合理なことをしてしたということでもあるんだろう。でも、そのそも合理的な行動しかしないのなら、ロボットと同じだ。不合理万歳である。
月別: 2019年11月
定年をどう生きるか:ノウハウだけではなく考え方も重要
ベストセラになった嫌われる勇気の著者の本。定年になった私は、定年前後から、いろんな定年本を読んできた。その多くは、年金のもらい方などのノウハウを教えてくれる本と、著者や取材による経験談の2通りだ。でも、この本は、それとは少し異なり、アドラー心理学の考えを用いて、こんな風に考えることもできますよ、という人生のできごとに関する考え方を指南する本である。なるほど、こういう考え方もあるのか、と参考になるとろこも多いだろう。
用心棒:シリーズのイントロなんだろうか?
この著者は、二流小説家という変わったミステリーで、いろんな賞をとった。風変わりな作品で、印象に残っていたので、本書も読んでみた。正直なところ、密度が低い。あっさり読めるし、面白いといえば面白いのだが。続編を執筆中ということで、シリーズもののイントロというところか、と納得した。