私は古書には全く興味はない。電子書籍でも読めればいいというタイプだ。なので、随所に出てくる古書の薀蓄は、興味はないのだが、なぜか読んでしまう。
ちょっと変わった刑事の行動にひきつけられるのだろうか?何となく読んでしまった。
カテゴリー: ミステリ
ストーンサークルの殺人:登場人物が面白い
見えざる網:SNSを扱うと古くなってしまう
三分間の空隙:三秒間の死角の主人公が再び
三秒間の死角の主人公達が再び活躍する。麻薬の潜入捜査、政府上層部の約束が保護にされ主人公が独力で自分の命を守る、という流れはほぼ同様である。だからといって、面白くないわけではない。前作と同様、一気に読める。ただ、次々と襲いかかる危機に、あまり切迫感が感じられないという部分も前作と同様である。
メインテーマは殺人:作者が活躍
カササギ殺人事件の作者の、新機軸のミステリー。作者がワトソン役という意味では、古典的なのだが、ワトソンではなく、コナンドイルがワトソン役をやるのである。
つまり、この作品では、作者のホロヴィッツが、その名前で出てくる。しかも、そのホロヴィッツは、アレックスシリーズの作者であり、刑事フォイルのシナリオもやっていたりと、本当のホロヴィッツがやっていることが描かれている。どこまでが本当かわからないという本来の殺人事件の謎意外の謎まであるのだ。
推理そのものは古典的だが、この趣向が楽しませてくれる。