超速PC仕事術:よくあるショートカットキーの解説だが利用シーンに合わせて紹介されているのが便利

 PC利用に関する実用書でよくあるショートカットキーを活用しようという本だが、紹介されているショートカットキーはそれほど多くない。著者が自分で使っているものを、その利用シーンとともに紹介しているからだ。
 数多く紹介されても本当に便利なものがわかりにくいが、この本だとよくわかる。

定年をどう生きるか:ノウハウだけではなく考え方も重要

 ベストセラになった嫌われる勇気の著者の本。定年になった私は、定年前後から、いろんな定年本を読んできた。その多くは、年金のもらい方などのノウハウを教えてくれる本と、著者や取材による経験談の2通りだ。でも、この本は、それとは少し異なり、アドラー心理学の考えを用いて、こんな風に考えることもできますよ、という人生のできごとに関する考え方を指南する本である。なるほど、こういう考え方もあるのか、と参考になるとろこも多いだろう。

定年後:筆者の定年経験のちょっとした話が参考になる

 最近、この手の本をよく読む。自分もその年齢になろうとしているからだ。だが、本によって、自分に響く本と響かない本とがある。この本は前者であった。
 特に、筆者が企業を定年退職した人であり、その定年後のエピソードを披露している部分が響く。夏の間は、会社員時代のように起床できるが、冬になると起床時間が遅くなり、夏になると再び早くなった、という話など、そうなんだろうなあ、それが定年ということなんだろうなあ、と思った。

定年男子定年女子:定年後の生活には「きょういく」と「きょうよう」が重要

 きょういくは教育ではなく「今日、行くところがある」。きょうようは教養ではなく、「今日、用がある」。確かにそうかもしれない。
学校卒業後、ずっとサラリーマンをやってきて、平日には、必ず「会社」という「今日、行くところ」があった。それがなくなるのが、定年ということだ。そして、新たに「今日、行くところ」を作り出す必要があるというのは、目から鱗である。
全体的に、深刻にならずに、定年後の課題と実践提案とがまとめられている。特徴的なのは、男女で差のあるところも、きっちり触れられていることである。題名通りである。
 後期高齢者の仲間入りをするまでは働きたい。仕事をする以外に「今日、行くところ」を作れる自信はない。勤め先の定年後再雇用は、65歳で打ち切りである。さすがに65歳で雇ってくれる会社もないだろうし。何か、副職を見つけ、65歳以降もできるようにしたいものだ。

定年後の勉強法:参考になる点も多々ある

 今までの勉強法の本の延長線上の話も多いし、初めの方にある勉強は寿命にもよい、というような話は眉唾だと思う。でも、定年後の脳の働きなどから、定年後の勉強法について、まとまった概観が得られるという意味では、なかなか参考になる。
 英会話はあきらめる(読み書きは別)とか、著者らしい。

普通の人が老後まで安心して暮らすためのお金の話:具体的なノウハウよりは考え方を参考にする本

 前に感想を書いたパックツアーに関する本が参考になったので、その著者の本職の本を読んでみようかと思って手に取ってみた。
 老後の資金を貯めるために、無理な節約をすることはない、というのが基本的なスタンスであり、うなずける話である。ただ、そういうスタンスなので、節約のためのノウハウとかのように、具体的なことは、重要なこと以外は、 あまり記載されていない。逆にいえば、記載されていることは重要なことである。 
  何が重要なのか、ということを知るための本として読めば、参考になるのではないだろうか?