ネットで本を買うことの功罪

 最近本当に本屋行く回数が減ってきている。
 その一つの理由は、単身赴任している会社とアパートとの間にまともな本屋がないことがある10分ほど寄り道すれば本屋があるのだが、そこまでしてわざわざ行きたいと思わせるような品ぞろえではないのである。自宅では最寄りの駅に、そこそこ大きな本屋が3軒ほどあるので、2日に1回は本屋へ寄っていた。
 単身赴任していた当初は、本屋へ寄れないのがストレスだったのだが、最近では特になんとも思わないようになってきている。どうしても欲しい本はネットで注文できるからである。ところがこれはある意味善し悪しである。
 本屋へ寄らなくなったことによって、本の選択肢が狭くなってしまっている。自分の関心の深い分野の本しか買わなくなってきているからである。本屋に寄ってうろついている時に、なぜかタイトルに惹かれて手に取ってみて、少し立ち読みすると結構面白いので買ってしまったというような、自分にとって新しい分野の本に出会うことが少なくなっているのである。
 もう一つは書評をあてにしてネットで注文した本が、意外につまらなかったということもある。昔なら必ず本屋で少し立ち読みして、自分にとって面白い本かどうかを確認した上で買ったものだ。それができなくなっているのである。今年は、もう少し本屋に寄るようにしてみたいものである。

ベストセラーのタイトルにおける男女差: PRESIDENT Onlineの記事より

 今、男が買う本、女が求めるビジネス書 NEWS FILE:PRESIDENT Online – プレジデントに面白い話が載っていた。ビジネス書のベストセラーのタイトルにおける男女差である。少し引用する。

 男性読者が購入するビジネス書は、タイトルに「嫌われる」「孤独」「心配」「一流、二流」「覚悟」等の言葉が入るケースが多い。
 (中略)
 逆に女性は「孤独」「心配」などネガティブな言葉を嫌う傾向がある。「~作成術」「~解決」と言ったポジティブ、かつ実用性を大切にして選んでいく。

 へぇー。そんなものか。と少し驚いた。私自身は嫌われるとか孤独とかいうタイトルの本はめったに読まない。最近で、唯一読んだのは「嫌われる勇気」 である。これもタイトルに惹かれて読んだのではなく、書評を読んで読んでみた本である。しかも、私にはあまりピンとこなかった本である。よく考えてみると、最近、本屋でタイトルを見ながらビジネスを買うという行動をほとんど取っていない。書評を見て、ネットで本を注文するというパターンが多い。良いことなのか、悪いことなのかはわからないが。