ローマ史再考:東ローマ帝国から見たローマ史

 私のローマ帝国史の知識のほとんどは塩野七生のローマ人の物語によっている。この長い物語で、キリスト教がローマを動かすようになってからは、明らかにトーンダウンしている。なによりも、前後関係がよくわからないことが多いのである。
 本書は、それを、コンスタンティノープルの名前のもととなったコンスタンティヌスからユスティニアヌスまでの東ローマ帝国初期の200年間の歴史を記載している。これを読みながら、そうだったのか、と思うことも多い。この予備知識を基に、ローマ人の物語を再読してみたい。

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