ゲイトウエイ:ヒューゴー賞、ネビュラ賞受賞作は面白い

 前に感想を書いたパーンの竜騎士を読み返してから、ちょっと、古い作品を再読している。ヒューゴー賞、ネビュラ賞受賞作は、今読み返しても面白い。
 この作品は、謎のヒーチー人が残した超光速船に乗って、宝探しをするという内容である。ただ、設定が凝っていて、操縦方法は皆目わからない。目的地も、要する時間も、エネルギーの残存量もわからぬ状態で飛び立つ。
 主人公は、この宝探しに志願した調査員なのだが、即座に冒険に飛び立つと言うわけではない。死亡率も高いので、基地でうじうししているのである。最初にこれを読んだ時には、なかなか飛び立たない主人公にいらいらしていたのだが、再読すると、このうじうじこそが、面白いのである。