歴史上の本人:歴史上の本人に扮装して自分を語るという画期的な企画

 南伸坊というのは、本当に面白い。まず、歴史上の本人という題名そのものが面白い。どういう意味かは、本を手に取ってみないとわからない。
 歴史上の本人に扮装して、本人になりきって、自らの人生を語るという画期的な歴史探訪の手法である。おおまじめに、扮装いている写真も掲載されているし、あいかわらず文章がうまいので笑えてしまう。
 表紙の写真は、織田信長。人間50年で有名な舞の物まねもうまいらしい。人間以外にも、天狗になったり、シーサーになったりもする。笑えることは確かだ。