海底2万里:SFとしての完成度の高さに驚かされる

 前回に引き続き、ヴェルヌのSFの古典的名作である。地底旅行の感想では、さすがに少し古いかも、という感想を書いたが、本作の感想は、今でも古びていない、である。
 世界最初の原子力潜水艦の名前が、この本の潜水艦の名前からとられたことは有名な話である。この話が、その原子力潜水艦の話だとしても、我々素人は信じてしまうかもしれないくらいの完成度の高さだ。