そして誰もいなくなった:10人のインディアンの歌を初めて知った本

 久しぶりに再読した。クリスティーのミステリーは、なぜか再読にたえる作品が多い。その中でも、本作は、何度か読み返すことのできる傑作である。
 ある孤島に、10人の男女が集められるとことから話がはじまる。そして、10人のインディアンの歌と同じ死に方で殺されていく。その中で、くりかえされる人々の葛藤も描かれる。
 トリックは、本当にこんなにうまくいくのという感じなのだが、クリスティーの筆力に押し切られてしまう。