ネットで本を買うことの功罪

 最近本当に本屋行く回数が減ってきている。
 その一つの理由は、単身赴任している会社とアパートとの間にまともな本屋がないことがある10分ほど寄り道すれば本屋があるのだが、そこまでしてわざわざ行きたいと思わせるような品ぞろえではないのである。自宅では最寄りの駅に、そこそこ大きな本屋が3軒ほどあるので、2日に1回は本屋へ寄っていた。
 単身赴任していた当初は、本屋へ寄れないのがストレスだったのだが、最近では特になんとも思わないようになってきている。どうしても欲しい本はネットで注文できるからである。ところがこれはある意味善し悪しである。
 本屋へ寄らなくなったことによって、本の選択肢が狭くなってしまっている。自分の関心の深い分野の本しか買わなくなってきているからである。本屋に寄ってうろついている時に、なぜかタイトルに惹かれて手に取ってみて、少し立ち読みすると結構面白いので買ってしまったというような、自分にとって新しい分野の本に出会うことが少なくなっているのである。
 もう一つは書評をあてにしてネットで注文した本が、意外につまらなかったということもある。昔なら必ず本屋で少し立ち読みして、自分にとって面白い本かどうかを確認した上で買ったものだ。それができなくなっているのである。今年は、もう少し本屋に寄るようにしてみたいものである。

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