本の雑誌風雲録:配本が本の雑誌の草創期を支えていた

 本の雑誌という出版不況の中で存在そのものが不思議な雑誌がある。本書は、その草創期をささえた目黒考二(私には書評家の北上次郎の名前の方が馴染みがあるが)の回顧録である。雑誌の中身そのものよりも、直接、本屋に雑誌を届けるという配本という仕事と、それをささえた学生バイト達の物語だ。何事も、草創期というのは、活気に満ちている。

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