「ものづくり」の科学史:ものづくりにおいて、標準という考え方がどのように 紆余曲折しながらも進展してきたのか

 副題は「世界を変えた≪標準革命≫」。ネジは、直径と長ささえあえば、メーカーを問わず使うことができる。この、当たり前のことができるためには、標準というものが必要である。たとえば、ネジについては、ISOで標準が決まっている。
 手工業の時代には、モノを構成する部品は、モノごとに違っていた。これを、たとえばネジという部品に互換性を持たせるというのは、そもそも発想から変換していく必要がある。まさに革命である。標準という考え方がどのように生まれてきたのが。そして、様々な反対にあいながら、紆余曲折しながらも、徐々に鵜世の中に普及していく過程を、具体的な事例で丁寧に追った力作である。

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