おじいさんになったね:おじいさんの自覚のないおじいさんの面白い話

 冒頭、赤瀬川原平との思い出からはじまる。自分も、あの頃のあの人よりも年を取ってしまったんだ、という思いである。でも、客観的には、おじいさんでありながら、気分的にはおじいさんでない著者をめぐる面白い話が堪能できる。
 ところどころで出てくるツマとの掛け合いがまた絶妙である。特に、はじめて聞く人名や品名で、すぐには発音でいないものに出会うとスラスラ発音できるまで練習するとい習慣のエピソードなど思わず笑ってしまった。

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