京都、オトナの修学旅行:少し情報は古くなっているが内容は斬新

 別のプログで書いたのだが、赤瀬川原平展を見に行った。その展示会場で、赤瀬川原平の本として、この本が展示されていた。帯にあるように、「コドモの時は、あんなにつまんなかった」京都を、オトナが行くという趣向の本である。赤瀬川原平なので、旅行ガイドブックにあるような内容ではない。一番最初の訪問地は金閣寺なのだが、そこに「正面の建物は金閣です。金閣寺ではありません。」という立て看板がかかっているということを面白いと感じ、その写真が本に掲載されるのである。
 文化財だから、芸術だから、かしこまって見なければならない、という規制から外れて、面白いものは面白い、美しいものは美しいという感じたことをそのまま対談にしている。中に出ている情報は少し古いが、こうした見方は今でも斬新だと思う。