二流小説家:主人公の書いた二流小説を楽しむ本

メインストーリー自体はミステリー小説としては平凡な出来であろう。
だが休日の日にだらだらと暇つぶしに読む本としては、私には面白かった。この小説の中はメインストーリーとは別に主人公の書いた二流小説が散りばめられている。この二流小説がいかにも二流小説なのである。この二流小説をいかにも二流小説だと思いながら面白がれる人であれば、休日の暇つぶしには最適な本になるであろう。それがミステリー小説の楽しみ方なのかどうかは別ではある。
さらに、この小説を原作に、日本で映画が作られるとは思ってもみなかった。この小説の面白さは、ストーリーでも会話でもなく、主人公の書く二流小説なので、いくらなんでも映画には向かないと思うのだが、世間の評価は異なるようである。

 

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