長期休暇といっても短い

 明日からG/Wである。前職の、大企業のメーカーに勤めていた時は、既にG/Wに入っていた。転職先の中小企業では、暦通りのため、G/Wは明日からなのである。前職の頃、G/W、盆休み、正月休みの途中で、休みに飽きてきた、とか言ってた。今から思えば、贅沢な話だ。今や、あっという間に休暇が終わってしまう。

遅い時間の会議は本当に嫌だ

 今の会社は、営業主体の中小企業である。そうすると、定時内は営業に出ている人間が多く、必然的に打ち合わせは定時以降になる。製造業だった前職と比較して、最もいやな部分がここである。
 定時以降は、自分の仕事の区切りをつけるための時間にしたいのに、会議でつぶされる。それも、つまらない会議が多い。時間に対して、甘いのだ。

技術者を4割削減って・・・

 メタ、IT技術者の採用を最大4割削減 22年計画比でって、ちょっと驚きだ。メタって。IT技術で食べている会社のはずなのに、その技術の源泉である技術者を削減するとは。メタという名前に変更したときから、ビジネスモデルに迷いがあるように受け止めていた。わかりにくい社名に変更すると、うまくいかない例が多いように思う。いくら転職が自由な米国でも、削減される技術者は結構つらいだろうなあ。

今さらマネージャーをやるはめになるとは

 転職してから3年になる。気持ちよく、製品開発をやってきたのだが、社長からマネージャーをやってくれと言われる。それも、開発ではない、現場寄りの仕事だ。
 経験もないし、それ以上にマネージャーなんてやりたくないのだが・・・。でも、他に人材がいないのも確かである。3年も所属すると、それなりに情もわくので、結局、了承してしまった。やれやれである。

離職率の高さ

 転職して、今の職場に来て驚いたのは、離職率の高さである。50名程度の会社なのに、毎月のように辞めていく。これで、よく業務が回っているものだ。10年以上続いているベテランもいて、そのベテランに仕事が集中してしまう。
 人材を固定化するのは、日本の悪い点だと言われてきた。前に書いたように、品質問題が体質化する原因の1つでもある。でも、流動化しすぎるのも問題だ。人材育成というのは、手間がかかっても、成長すれば自社の戦力になってくれると思うからできるのである。離職率の高い職場では、そういう中期的な視点がどうしてもなくなってしまう。

優秀な技術者の給与が安い日本:その通りなのだろうなあ

 日本の労働者の給与は、今では先進国とはいえないらしい。さらに、優秀な技術者については、もっと悲惨だ。「理研600人リストラ」に中国人ITエンジニアは「不思議です」と繰り返したという記事を読んで、まあ、その通りなのだろうなあ、と思った。
 定年退職者の扱いだってそうである。前職で再雇用だったら、安い給料、つまらない仕事だった。大手企業は、若い技術者を欲しがり、ベテラン技術者を使いたがらない。なぜだかは、わからない。こうやって、ベテランのノウハウが消滅し、品質トラブルを起こす。
 定年の1年程前から、転職活動をした時に、中国系企業は、かなりの好待遇をオファーしてくれた。でも、やっぱり、今さら日本を離れて中国へ行くのはいやだったので、今の中小企業に転職した。それでも、前職の再雇用よりは、条件はいい。
 子供が独立していて、妻との2人暮らしだったので、給与よりも日本での生活を選んだのだが、大学生の子供がいたりして学費が必要だったら、私も、中国企業のオファーを受けたかもしれない。

60歳からの転職:運が必要

 私は大企業を定年退職し、今も勤務している中小企業に就職した。60歳からの転職であった。前職の在職中に、転職先が見つかったのは運がよかったと痛感している。
 有能でも「50歳を過ぎたら」転職できない納得事情 「求人はありません」と断れぬ人材紹介業の都合は、50歳からの転職の難しさがよくわかる記事だ。年齢不問という募集内容でも、実際には年齢が高ければ門前払いである。これは、体験からもうなづける。人材紹介会社から紹介してくれる企業に応募しても、翌日には断られるのである、どう考えても、経歴書を読んだ結果とは思えない。
 結果的に20社ほど応募して、面接まで進んだのは3社であった。最初に内定を出してくれた会社に就職することにした。選り好みするような状況ではないと思ったからだ。
 子供が独立して、家内と2人暮らしなので、それほどの収入が必要でなかったという事情が大きい。

長期休暇が少ない:まあ途中で飽きてくるのでいいが

 前職の大企業と、現職の中小企業とで、圧倒的に違うのが休日の日数だ。前職では正月、G/W、お盆の長期休暇は9連休が基本だったが、現職では9連休はない。
 ということで、正月休暇も1/3までで、1/4から仕事である。9連休というのは、旅行にでも行くならともかく、家にいてると飽きてくるので、休暇が短くてもそれほど残念ではない。
 でも、コロナが少しおさまってきたということで、昨年末で、在宅勤務がなくなったのが残念である。

たこつぼでいい:そうかもしれない

 たこつぼ、は、あまりいい意味では使われない。でも、前向きに「たこつぼ」に入ろう、令和の技術者の働き方という記事で、面白い見解が紹介されていた。少し引用する。

 こうした時代だからこそ、現場の技術者はそれぞれ専門分野を極めるために技術を磨く。むしろ能動的にたこつぼに入って自分の仕事に集中する。それくらいの心持ちで働くことをお勧めします。

 うーん、そうかもしれない。特に、技術者はたこつぼが好きだ。こんなことではダメだ、という論調があるが、それでもいいかもしれない。
 私も、結局はたこつぼで仕事をしてきたが、別に後悔はない。定年時に、再雇用を選ばず、転職したが、今でもたこつぼで楽しく仕事をしている。

なぜなぜ分析ができる職場がうらやましい:そもそも仕組みというものがない

 「なぜなぜ分析」の狙い 不具合対策は仕組みの改善までは、前職なら納得の内容である。でも、転職して今の職場では、こういう議論ができる職場がうらやましい。今の職場は、開発の仕組みすらないからだ。開発は、全て、属人的である。回路図と部品表しか残っておらず、設計ドキュメントは何もない。流動の激しい職場なので、設計者は残っていない。何とか、まともなドキュメントを残そうよ、と言っているのだが、忙しいから、で終わりである。