小規模FPGAの実態

 私のような組み込み技術者が使うFPGAというのは、グルーロジックを小規模FPGAで実装するというものが多い。昔は、グルーロジック用のデバイスがたくさんあったが、今ではバスドライバなど一部のデバイスしかなくなってきているからだ。FPGAメーカーから見たら、たぶん、小規模FPGAは儲からない領域なのだろう。新製品といえば、高速大規模のFPGAが多い。
 とはいえ、一部のメーカーは、小規模FPGAを製品化している。そんな小規模FPGAのメーカーによる考え方の違いがよくわかるのが組み込みの「一番根っこ」を狙うか否か 戦略が別れる小規模FPGAの現状だ。そもそも小規模FPGA自体があまり記事にはならないので、この記事は貴重である。

不良な客はどこにでもいる

 SIerは「不良な客」から撤退だ! 官公庁でも金融機関でも構うことはないぞは、今ちょうど、不良な客との対応をしているので、共感を持って読んだ。私の仕事はSIerではないのだが、システムを提供するという意味ではよく似ている。この手の仕事は、客の質によって、かなり異なる。トラブルがあったとき、お前の会社は全く信頼できない、とかいう客がいる。もともと、無理があるのを何とかしてきた結果のトラブルなのに、こういう言葉をいう客は、こちらの方から信頼できない。そもそも、こんな客の案件を営業は断るべきである。

アルテラ社がインテル社から独立

 新生アルテラが再誕、インテルからの独立で「FPGAだけに専念できる」によると、インテル社に買収されたアルテラ社が、再びインテル社を離れて、アルテラ社として独立するという。最初、アルテラ社がインテル社に買収されたときは、いい関係だと思った。1つは、インテルの製造技術を使って、高集積のFPGAを開発できるのではないか、ということ、さらに、インテル社の持つ、高速インターフェース技術も応用できそうだということ。さらには、インテル社の有するソフトウエア人材をうまく活用できるのではないか、ということである。
 技術面から考えると、プラス面が多そうに見えるが、マーケット的には、難しかったようだ。インテル社傘下では、ハイエンド製品に注力する必要があり、ローエンドの市場への新製品が出せないというデメリットがあるらしい。なかなか難しいものだ。

えっ、Psocでいつの間にインフィニオン社の製品になったの・・・

 インフィニオンが非車載マイコンをPSoCブランドに統合、エッジAIにも対応らしい。私のように古い組み込み技術者にとっては、PSocというのは、サイプレス社の、アナログモジュールを搭載した、他のマイコンとは一風異なったマイコンであった。でも、知らないうちに、インフィニオン者になり、かつ、一般向けのマイコンブランドになるのだという。半導体業界は、動きが激しい。

IoTに一括制御端末は必要か?

 前回、IoT応用製品の陥りがちなシーズ指向での話について書いた。Amazonが家電の一括制御端末、スマートホーム促進という記事によれば、AmazonがそのIoT応用製品のハブの位置を狙っているらしい。そのために必要な通信規格Matterも標準化した。さて、どうなんだろう?今現実にIoTとして実用化されているのは、スマホをリモコン代わりにするということだ。その延長線上で考えれば、スマホがハブになるというのが自然だ。でもなあ・・・。一括制御できる端末があれば、いいなあ、とも思うけど、別に、メーカー提供のスマホアプリでもいいような気もする。

流行だからと言ってIoT応用製品を企画したが・・・

 「集めましたIoT」に「こねくりAI」 DX推進で製造業が陥りがちなワナとは?の「集めましたIoT」は、私にも経験がある。私は前職で通信関連の技術開発をしていた。その頃、突如としてIoTという言葉が流行した。通信技術を開発している身としては、IoTというからには、何か製品に応用しなければ、ということになる。そこであるのが、今ある製品にセンサーを搭載し、インターネットで接続すれば、何かできるだろうという発想である。ニーズからではなく、シーズからの発想。しかも、流行だから何かやらないと、ということで、実際には、何もたいしたことはできない。しかも、今までネットには接続されていない製品をネットに接続するので、そのコストを考えると、月額サービスで提供しなければ、という発想になる。
 実際には、そんな月額サービス料を支払っても欲しい機能は提供できない。当たり前である。欲しい機能ではなく、できる機能の積み上げだからだ。バカバカしいことだ。

営業と開発の関係

 営業が無理して取ってきた案件で、問題が発生している。あまりにも複雑で、顧客がやっかいな案件である。売り上げが目標達成していないと、えてして、こういうことになりがちである。とりあえず、案件確保できれば、あとは、開発の責任だからだ。本当は、営業というのは、会社の過去なのだから、最後まで責任を取る必要があるのだが、そうはなっていない。

ルネサスが米ソフトウエア会社のアルティウムを買収

 半導体、ソフトが主戦場 ルネサスが9000億円で米社買収という記事はびっくりした。アルティウムといえば、基板設計CADの大手である。ここを買収するらしい。何となく、イメージがわかない。ソフトウエア開発ツールの会社を買収するならわかる。今や、ソフトウエア開発ツールの使い勝手こそが重要だからだ。でも、基板設計CAD会社だ。ルネサス専用の基板設計CADとして、無償提供するのだろうか?何となくぴんとこない。

今年のスーパーボウルは面白かった

2/12が休日だったので、スーパーボウルの生中継を見ることができた。あまりスポーツに興味はないのだが、アメフトを見るのは好きだ。といっても、最終決戦のスーパーボウルくらいしか見ることはないが。今年のスーパーボウルは、まれにみるいい試合であった。朝8時から、昼過ぎまで、TVの前に釘付けであった。

雪の影響が心配だったが

 福岡へ出張である。昨日の雪で、飛行機が飛ぶか、羽田空港までの電車は大丈夫か、と心配したが、今のとこと大丈夫である。長い会社生活でも、雪の影響で交通機関が止まった経験は、一度しかない。伊丹空港が大雪で、その日のフライトが全て欠航だった経験である。それよりも、大雨、風の方が圧倒的に多い。