死者にかかってきた電話:スマイリーが登場する第1作だがちょっと物足りない

 著者のジョン・ル・カレは、スパイ小説の第一人者だ。その著作の中でも、主人公として登場したり、かげで登場したりするのがスマイリーである。本作は、著者の処女作であり、かつスマイリーが主人公である作品である。ただ、後の作品に比べ、少し説明的過ぎる文章、緊張感が伝わらないなど、ちょっと物足りないが、スマイリーのファンには必読だろう。

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