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 ここでいう謎とは、絵画の構成とか色とかいった絵画そのものの謎ではなく、モデルは誰かとか画家の生活は、とかいった雑学的な謎である。なので、絵画を鑑賞するための謎ではなく、へ~、というような謎解きである。でも、そういう雑学が、面白く絵画を鑑賞するための一助となることも確かである。モンクの有名な絵のモデルが実はミイラだったのではないか、とか、面白い話が満載だ。

 地図に関する本は、意外に範囲が狭い。地図の歴史だったり、地形に関する本だったり。でも、この本は、スマホアプリ、ハザードマップ、地理院地図、地図の歴史、地名表記、地図投映法、など、多角的な観点で解説されている。
 地図を実用的に活用する方法と地図に関する教養が学べる本である。

 ロシア革命前後の、イギリス情報部の闘いを描くノンフィクション。小説ではないので、緊迫したシーンがあってドキドキするということはない。でも、こんなことを本当に実行してきた人間がいるんだという驚きでいっぱいである。

 司馬遼太郎関係のMOOKが出るとつい手に取ってしまう。本人が死去してから新しい作品が出版されるわけではないが、MOOKだと気軽に司馬遼太郎の作品関連を追体験できるからだ。
 でも、本書は少し難しい。文藝の別冊だからだ。私のような気軽な読者にとっては、読むところが少ない。もっと、写真の多い、気軽なMOOKの方がやっぱり好みである。

 筆者の古川亨は、日本マイクロソフトの元会長で、日本のPC史の中心人物の1人である。マイクロソフトとしての氏の印象が強く、ASCII時代からこんなに活躍していて、かつ、こんなに技術オタクの人とは知らなかった。
 マイコンからパソコンへの変化の時代に、ASCIIという技術オタクたちの集まりが、当時の日本での最先端であり、そこで起きたことが、どのような人々の情熱で成し遂げられたことなのか。そして、そこで活躍した若者が、どのようにASCIIから巣立っていったか、もよくわかる。
 本書の最後に、この若者達の情熱を再び、と思っていることが綴られている。これが、「僕が伝えたかったこと」なのだろうが、本書で本当に伝わるのだろうか?膨大な註が本文のあとについているが、あの時代を知らない世代には少しわからないことも多いように思える。本書を読んだ大人達も、あの時代の息吹を体感したことのある世代は、そろそろ企業は引退している世代だ。あと10年早く本書を出した欲しかったと思う。

 

 ダン・ブラウンは、ダ・ヴィンチ・コードでベストセラー作家になった。そのダ・ヴィンチ・コードの主人公ロバート・ラングトンが主人公である4つの作品に関する徹底攻略本である。秘密結社、歴史の謎などを秘めた物語が、有名な観光地を舞台に繰り広げられる。
 そこに出てくる秘密結社やキリスト教がらみの話題は、日本人にはあまり馴染みのないものも多い。こうした本があると、欧米の読者には当たり前でありながら、日本人にはピンとこない部分を補完してくれる。

 

 狭い空間で人が生活するシーンをある映画で見たことがある。その映画の題名も内容も忘れてしまったがそのシーンだけなぜか頭に残った。後日それが軍艦島というところであること知った。長い間、立ち入り禁止であった軍艦島だが一部が訪問できるようになって観光地になっている。しかし、そこで見に行けるのはあくまで廃墟としての軍艦島である。
 本書は、軍艦島での生活を撮影した写真を基に、軍艦島での生活を記述した貴重な本である。密集した空間、嵐になると押し寄せてくる波で水没する場所、子供達の生活、炭鉱での仕事。モノクロの写真と、その写真に関しての文章とが、軍艦島での生活を伝えてくれる。巻末には、住んでいた人の座談会についても収録されている。
 世界遺産になってから雨後の竹の子のように出版された本とは一線を画する内容だと思う。

 

 国立科学博物館は、常設展も楽しい博物館である。何の予備知識がなくても、楽しめる。子供が小さい頃は、子供と一緒に何度か行ったことがある。
 だが、子供が一緒に行ってくれなくなると、特別展だけ見るようになって、常設展へは、ここ数年行っていない。この本を読んで、常設展へ行きたくなった。この本を読んでから行けば、より楽しめるに違いない。
 残念ながら、この本で取り上げられているのは、日本館だけである。つい最近リニューアルした地球館に関しても、是非、本書の続きとして出してほしいものである。

 

 プガジャというのは、70年代から80年代にかけて、大阪で発行されていた情報誌の名前である。その当時、ちょうど私は社会人数年目までを大阪で暮らしていた。当時、情報誌としては、エルマガというのもあった。大学の生協には、プガジャもエルマガも平積みにされていた。
 私自身は、プガジャよりもエルマガ派であったので、プガジャそのものを購入したことはほとんどない。しかし、この本の魅力は、プガジャそのものを語るとともに、その時代の大阪のある部分を語っているところにある。70年代から80年代にかけて、若い時代を大阪で過ごしたことのある人にとって、懐かしさを感じる本でもある。

 

 ゴッドファーザーという映画が好きだ。PART3までのブルーレイを持っているくらいである。
 なので、ゴッドファーザーのマイケルのモデルになった人物が書いた本ということで、読んでしまった。この本で書かれているのは、映画ではなく実際の抗争の話である。まあ、全て本当というわけでもないだろう。でも、少し退屈なのである。結局、誰かが裏切った、とか、そんな話の連続である。映画は、そういう部分を映像にしているから引き込まれるのだ、ということがよくわかった。